私達、生命が生きていく上で欠かせないものの一つとして、ATP(アデノシン三燐酸)というものがあります。
みなさんも一度は耳にしたことがあるかと思います。
簡潔に説明させて頂きますと、ATPとは生命のすべての動きの源となる細胞レベルでのエネルギーの基です。
つまり、ATPがないと生きてはいけません。
そのATPとは、ADP(アデノシン二燐酸)とPi(燐酸)が結合して作られます。そして使い終わったATPは、またADPに分解されます。
(厳密には、ATPがADPに分解される過程でエネルギーを生産します。)
そしてそのADPが、またPiと結合して新しいATPに生まれ変わります。
一般的には、ATPに注目が集まり、ADPは燃えカスのようなイメージがあります。
みなさんに注目して頂きたいのは、このサイクルの中で、ADPは新しいPiと結合することによりエネルギーになるATPになることができるという点です。
私達は、これをアスリートに置き換えて考えました。
例えば、あるトップアスリートが限界だと感じる。つまりATPがエネルギーを生産し(使い)、ADPになる。しかし、Pi(何かエッセンス)を加えることで、新たなATPとなり、またトップアスリートとして活躍する。
また、怪我をした選手が、運動機能などが低下する。つまり怪我によりエネルギーを失いATPがADPに分解された状態になる。だが、低下した部分やアスリートとしての能力向上となるエッセンス(Pi)をリハビリ、トレーニングすることで、また新しい能力を身に付け(ATPの再生)、以前より高いレベルのアスリートとして競技復帰する。
私達は、すべてのレベルのアスリートとは、能力を発揮するだけのダイヤの原石であると考えます。それに適切な“何か”を加えることで、新たな能力を身に付け、ダイヤになることができます。その“何か”エッセンスを的確に見つけ、リハビリやトレーニングを組むことを考え、アスリート本来の能力を最大限に引き出すように努めます。
そのような、私達は、Piを加える役目であり、アスリートをワンランク上のATPになるように導くことを目的としています。そこで、ADP(Athlete Development Project)と名付けました。